明るく強く逞しく
 イマドキの女の子はこうでなくちゃ








 「どうだった?」
 「……」
 「ま…麻衣?」
 「…………た…」
 「な、なに?どうだったの?」





 「受かったよぉぉぉ!!!!」
 「紛らわしいんじゃぁぁぁぁ!!!!!」



 すぱぁぁぁぁぁんっっっ!!!



 校舎屋上で気持ち良く上履きスパイクが炸裂し、効果音が響き渡る。
 日常茶飯事な私達。


 「いたた…理沙ったら手加減ないー。ちょっとしたお茶目なのにー」
 「…んー流石に今のは麻衣が悪いぞ?」
 と、私はさり気なく横から理沙のフォローを入れる。
 「じゃかぁしぃっ!!受かったなら受かったとすぐに言いなさいっ!」
 「ううー…はぁい」
 本気で叩かれたぁ…と唸る彼女に、苦笑しつつも頭を撫でる私。




 「これで…三人みんな、大学合格決まったんだね」

 「そういうことになるね」

 「少しはゆっくり、遊びにいけるかなぁ?」

 「んーどうだろうね。微妙と言えば微妙かな?」

 「なんでぇ?」

 「みんな、別々の進路。時間を作るのがまず必須」

 「あ…そっかぁ…」





 歩く道が違う。
 今までずっと一緒だった私達が…ここでそれぞれの道を選んで進んでいく。
 姉御肌の理沙は、理学部で研究に明け暮れる夢をずっと話してたし。
 おっとりとしててほんわかな麻衣は保母さんの資格を取る為に私立の女子短大へ。


 …私は………。



 「やりたい事…見つかるかなぁ…」



 特に決まった進路はなく、親に勧められた国立大の経済学部に推薦が決まってた私。
 でも、何をしたいとか、わからないの。



 「向こうで探せばいいんじゃない?」
 理沙が言った。
 「そぉそ♪容姿端麗文武両道。男の子にもてるんだから、恋を探すのも楽しいかもよ♪」
 「―――麻衣、それあんたの願いでしょ」
 「だぁってー。女子大なんて男の子の気配すら感じられないもぉん。だったらー。紹介してもらうしかないじゃなーい?」
 可愛い笑顔で言ってる事は爆弾級。
 「あはは…まぁ頑張るよ」


 気楽にマイペースに。
 二人がそう居てくれたから、私は私らしくなれた。



 離れるのは怖いし、不安だけど……。
 ずっと、友達だよね。





 「明日買い物一緒に行きたい人!」
 「あ、はいはぁい!」
 「もちあたしもっ」







 いつでもどこでも、私達は、私達。








































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